起業したいなら覚えていて欲しい、気を引き締めて行くんだよ。

起業の動機(目的)は人それぞれあります。私が考える起業したい人は5タイプに分かれると考えています。

「今の会社が嫌だから起業する」エスケープ組ですね。
この動機は比較的多い気がします。とにかく、会社にいることが辛くて、つまらなくて、やり甲斐が見出せない。嫌な上司から離れたい。気分が落ち込む。多いですね。

次に「お金が欲しい!社長になりたい」マネーの虎ですね。
これは老後2000万円足りんよ!問題が話題となり一層高まってきたニーズではないでしょうか。富と名声を手に入れた先に何が待ち受けているのか。

そして、「自由な時間が欲しい!俺は自由になりたいんだ!」フリーマンですね。
満員電車に揺られて、朝の出勤渋滞にはまり会社と家の往復の人生が楽しくないのでしょう。いや、楽しくないですよね、私はそう思います。自由はプライスレス。

最後に、ドリーマー「夢を実現させたいんだ!」これは私ですね。
昔から夢実現が私の意思決定の物差しでした。ドリーマーは夢見人ですから周囲からは「何言ってんの?現実を見なよ」っと言われたりします。「え?見てるし!」っていうのが特徴かもしれません。

ネーミングに悪意は全然ありませんので悪しからず。

起業したい人に伝えたいこと

私は、エスケープ組、マネーの虎、フリーマン、ドリーマーが起業したいと言った時は「起業?挑戦してみたらいいよ」と伝えます。
ただし、気を引き締めることが大切だよっと付け加えます。

4タイプそれぞれの中には「(起業したらすぐに稼ぐことができるだろう)」っと考えている方もおり、その考え方を改めなければならないっというメッセージです。

起業の最大のリスクは倒産ですが、起業してすぐに潰れるということはありません。
相当なポンコツ起業家でなければ事業が早々に失敗することはないのです。ただ、事業内容をかなり作り込んでいかなければ、経営状況は黒字と赤字の間を行き来してしまいます。それでは稼ぐことも自由な時間も手にすることができません。起業の動機がどのタイプにしろ、事業をしっかりと作り込んでいくことを考えなければ、鳴かず飛ばずの起業家になってしまいます。

「ちょっと待って!10年生存率6%と聞いたことあるぞ!」という方も多いでしょうが、あれは帝国バンクに登録されている企業を対象にした数値で、零細企業や個人事業主が含まれていない可能性があります。また、中小企業白書のデータでは

  • 2011年版では1年後の生存率は97%、5年後82%、10年後73%
  • 2017年版では1年後の生存率は約95%、5年後約82%

とあります。

全然、生存できていますよね。数字的には生存していない方がおかしいくらいになっています。

話を戻して、気を引き締める必要がある理由を説明します。

起業して事業が軌道に乗り始めると徐々に儲けが出てきます。
多くの人はここで止まります。起業にはそれなりの苦労があるため、やっと生活できる!レベルの儲けが出てくるとそこで事業のブラシュアップを止めてしまうのです。

事業をより良く、もっと素晴らしいもにする作業を途中で止め、「…(これくらいでいいかな)」っと気持ちが落ち着いてしまいます。

気持ちが落ち着くと事業の成長も止まり、衰退または維持の状態に入ります。

お金が欲しい!時間が欲しい!夢を叶えたい!っと考えていた気持ちも心の底で鎮座して緩んでしまうのです。そして、なんとか経営を維持するために数字に追われていく日がやってきます。ギリギリ黒字路線を何年と休むことなくずっと走り続けていくのです。

 

事業が軌道に乗り始めた時こそ気を引き締める必要があります。
キツい時から抜け出した時、もう一歩前に進む気持ちを持ちましょう。事業の細かい部分の修正やブラシュアップ、顧客の声に耳を傾ける、動機を実現させるために気を緩めている余裕はありません。

本当に実現したいものがあるならば、そこにたどり着くまでに妥協や気の緩みをコントロールしなければなりません。

本当に起業したいなら気を引き締めて挑んでくださいね。

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