場所を探す者、畑を耕す者、水を撒く者、収穫する者、売りに行く者。

ビジネスは農業に似ている。

畑を始める場所を決め、その場所を耕し、種を蒔き、水を撒き、栄養を与え、害虫を取り除き、水害などの環境への対策をする。そして、収穫し、市場へ持って行く。

私はビジネスを農業に置き換えて考えることがある。マーケティングを勉強していくとこの考え方は間違っていないと考えている。

 

場所を探す者

まず、場所を決めるというのはビジネスを始める市場を決めることだ。ここで大切なのは自分が実現したいビジネスは、市場が充分なのか見極めなければならない。砂漠に畑を作らないのと同じことだ。豊かな土地で農業を始めた方が結果が良いに決まっている。

実は、起業を考えている人がはじめの一歩で踏み出した足が止まるのはここだ。起業を考えている人は皆、自分のビジネスアイディアが素晴らしく、みんなが喜んで使ってくれるだろうっと考えている。しかし、市場が本当にあるのかを調べ始めるとこれが結構ない。もう、不毛の大地だったりする。この事実が判ると途端にトーンが下がり、「起業はまたでいいや」となる。

不毛の大地でも様々な工夫や努力で活きた大地に変わって行き成功していく!というのがお決まりのパターンだが、ここでビジネスの成功の秘訣を伝えておく。それは、活きた大地を探し出し、そこでビジネスを始めることが最も成功しやすいパターンということだ。成長している市場はどこか、そこでどんな種を蒔こうか。成長するまたは成長している市場を知ることがビジネスでは最も大切なのだ。

不毛な大地を開拓して成功することはドラマチックだが、現実はそう甘くはない。不毛な大地で成功を収めるために努力する。それは当然のことだが、成功率を高める努力をするならば、成功する大地を探す努力も同じことだ。

「それでも、私は私のアイディアで勝負したい!」と言う人もいるだろう。わかる。その気持ちはとてもわかる。私も同じだったからだ。だけど、ここには一つ間違ってはいけないことがある。

 

ビジネスで大切なのは自分の考えを中心においてはいけないのだ。

最も大切なことは、あなたが考えて提供するサービスを心待ちにしていて、そのサービスを利用すれば涙するほど感激し、感謝するであろうお客さんを中心に考えることだ。つまり、顧客の悩みや課題を解決することを中心に考えるのだ。

 

つまり、活きた市場とはサービスを利用すれば涙するほど感激し、感謝するであろうお客さんが多くいる場所だ。あなたの素晴らしい知識と技術、アイディアで産み出されるサービスを心待ちにしている市場はどこだろうか。まずは、その場所を探そう。時間がかかってもスタート地点はかなりいいポジションにいる。

つづく。

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