あなたの背中を刺す者
「今度は、患者さんの車がパンクさせられた」
久しぶりに会った友人は少し怒った顔で話し始めた。
念願の接骨院を開業して、事業は順調だったがしばらくすると嫌がらせが始まったとのこと。誰が嫌がらせをしたのかなどは、ある程度の目星は付いているとのことだったが、明らかな証拠もなく今のところは泣き寝入り状態だと悔しそうに言っていた。
同じ業界にいる者としては、患者さんに対して嫌がらせをすると言うのは言語道断でとても卑劣だと思う。
痛みを抱え苦しんでいる患者さんに対して嫌がらせをするとは本当に許せないっと話を聞いていて感じたのを覚えている。
それから数年経ったが今では嫌がらせもなく順調に行っているようで安心している。
あなたの背中を刺す者
この世の中は活躍する者に対して賞賛する者とそうでない者がいる。
賞賛する者の方が圧倒的に多いと思うがそうでない者は一定数は必ずいる。
友人の話はその内の1人だったのだろう。
残念ながらこの世には、あなたの背中を刺す者がいる。
あなたが活躍するとあなたの失敗を願い、あなたの進む道を邪魔する者がいる。
もちろん、本当に刺すわけではないが、ビジネスの失敗を引き起こそうとする行為は同じことのように思う。経営者にとってビジネスの失敗や道が閉ざされることは、死活問題に直結する。
背中を刺す者は、見知らぬ誰かだったり、同業者だったりするが、時には友人の顔をしてあなたの前で笑っている者もいる。
私は人見知りではあるが、人をあまり疑わない。
仕事柄、多くの人たちと接してきたので様々なことが言動、動作、仕草で察知することができるが、真意と違う時は違和感として感じる時がある。その違和感を大切にしてこれまで人と接してきたのだが、起業してからはその感覚が狂うほどに背中を刺されたものである。
今では笑えるが性善説を改めて考え信じたいと思う日々を過ごしているが、「考えが甘い!」とも言われる。
なぜ、背中を刺されるのか?
「いや、背中を刺される人が悪くないか?」
「自分以外信じるな!」
「人は疑え!」
「刺し返せ!」(えっ!?それはムリ!)
そうですよね、ホント仰る通りです。
ビジネスは自由競争、弱肉競争であることは1つの事実。戦うことも選択肢にあった。
でもね、私は背中を刺されても一歩でも先に前に進みむことを選んだ。
背中を刺されても止まる訳には行かない理由があったし、これまでそんな経験をたくさんしてきた。
泥臭く、辛いことにも耐えて理不尽な扱いを何度もされてきた。その経験を持って、起業し自分の未来とこれからの未来を創っていくという選択しを得た。背中を刺されるだけで前に進む歩みを止める理由にはならなかった。
どちらかと言えば、背中を刺されたことで死なないけど、ビジネスは立ち止まると死ぬ。
ガンガン行こうぜと前へ前へ進んでいくその背中は結構反感を喰う。その反感があなたの道を邪魔する原動力となっていく。
なぜ、あなたの背中を刺すのか?
今度は、背中を刺す者の理由を考えてみる。
勘の良い方は、もう気付いただろう。
背中を刺す者の最もの理由は、暇だからだ。
そう、暇なんだ。
暇で、暇で、暇で、仕方ないのだ。
そして、常に我武者羅に前に進んでいくあなたの背中しか見えない位置にいる。つまり2番手以降に甘んじている。
スポーツの世界でも同じことが言えるが、点数が離れてゲームで負けている時に追い付く意識なのか、勝ち越す意識かの違いでゲームに負けるか勝つかが決まる。
追い付くことだけを考えていると勝つことはできない。目的が追い付くだけだからだ。背中を刺す者の意識もそれと同じでただ目の前のあなたを引きずり下して同じレベルに下げることだけを考えている。
勝ち越す意識があれば、背中など刺すこともせずに、自分ができる全てのことに集中し尽力して先へ行こうとするはずだ。
背中を刺された時の対処方法と刺されない方法
痛いだろうし、腹が立つだろう、やり返したくなることもあるだろう。それでも相手にしてはいけない。相手にする時間などあなたにはない。(どうしても許せない時は弁護士さんにお願いしよう。)
相手にしたら相手の思うツボで同じレベルに甘んじることになる。それだけは避けなければならない。
背中を刺された時はより早く遠くに行こう。自分のやるべきことにどんどん集中してやりたいことをやろう。
先へ先へ進んでいくと誰も追い付けなくなる。勢いを止めないようにしよう。最終的にはこれが刺されない方法になる。
どんどん飛び抜けて成長して行こう。
あなたの背中を簡単に触らせてはいけない。
株式会社 琉球ストラテジー 代表取締役
主な活動分野はウェルネスビジネス。健康、働き方、スポーツに関わる仕事をしています。
理学療法士、トレーナーの仕事の他、起業や新規事業のアドバイザーをしています。マーケティングとブランディングが好きで戦略思考でビジネスをサポートしています。
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