どう戦うかではなくどこで戦うかが重要な
戦略
strategy:ストラテジー
【ある目的を達成するために、総合的に進められる計画や運用方法。戦略。元来は軍事用語だが、産業や経済の分野でも用いられる。】引用:コトバンク
先日、サッカーW杯日本代表は強豪国コロンビアに2対1で勝利した。
開始早々、相手選手の退場も影響したが、それでも約100分間に及ぶ試合の中で日本代表は巧みに試合を進めた。時々、ミスやリスクがあるものの守備を任された選手は徹底して自分の役割りを果たし最少失点でチームを救っていた。そして、点を取ることを任された選手はチャンスを生み出すために走り回り懸命に体を張った。交代した選手は攻撃も守備も休むことなく最後まで走り続けた。
個人的な意見ではあるけれど、ここまで日本代表が戦えると考えていなかった。正しく手のひら返しだけど素晴らしい試合だったし次の試合も期待したい(手のひら返してすみません!)。
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サッカーW杯は予選を勝ち抜いた各国がガチンコでぶつかる。スーパースターが活躍するチームもあれば下克上を達成するチームもいる。実際に試合を見ているとそれぞれのチームの戦略が面白い。
個人的にはドイツを破ったメキシコの戦い方がとても刺激的で面白かった。前大会を優勝した超強豪国ドイツは前評判でもダントツの優勝候補だった。しかし、メキシコは全員が献身的にアグレシッブに守り、攻撃していた。個々のレベルやキャリアは圧倒的にドイツが上。それでもメキシコは怯むことなく果敢に試合を戦った。
強い相手に勝つためにはどのように戦ったら良いだろうか?
試合を観ながらそう考えるがこれはビジネスの世界でも同じことが言える。
玉砕覚悟で挑むことは華々しさがあるのかもしれないができれば玉砕はしたくないのが本音だと思う。
そのため、私たちはスポーツにおいてもビジネスにおいても作戦を立てる。
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戦術よりも戦略が先
作戦を立てるとき、私は戦術よりも戦略が大切で戦略を先に計画するようにしています。つまり、どう戦うか(戦術)よりもどこで戦うか(戦略)を先に決めることにしています。
これから起業する人や事業を拡大する人は、是非ともこの視点を持ち進めて欲しいのですが、すでにある市場に参入する際、どう戦うかを優先してしまうと参入する場所がなかなか見つけることができません。もし、強引に参入できる場所が見つかったとしてもそれは土俵際でありすぐに弾き出されてしまう可能性があります。
私個人は戦略を【戦うことを略す】と考えています。
つまり、あえて競合他社が蠢く市場で戦いを挑むよりもその市場を避けて有利な環境で戦うという考え方です。
消耗する戦いを挑んでいるほど起業時は余力がありません。また、小さな零細起業も不毛な戦いを避けたいところだと思います。
自分たちの強みやリソースと理念を思う存分活かせる環境を見つけ出しそこで事業を展開する。この視点こそが戦術よりも戦略が先という理由です。
不毛な戦いを避け、有利な環境で戦いを挑む。起業や新規事業を考えている方は是非ともこの視点で考えてみてください。
大切なのはどう戦うかよりもどこで戦うかを先に考えること。
これからも寝れない日がしばらく続きそうです。
コーディネーター
前兼久
株式会社 琉球ストラテジー 代表取締役
主な活動分野はウェルネスビジネス。健康、働き方、スポーツに関わる仕事をしています。
理学療法士、トレーナーの仕事の他、起業や新規事業のアドバイザーをしています。マーケティングとブランディングが好きで戦略思考でビジネスをサポートしています。
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