アドバイザーの仕事

だんだんと暖かくなってきましたね。
暖かくなると趣味であるサーフィンにもっと行きたくなる前兼久です。

海で見かけたら声かけてくださいね

真冬は寒いですが、人も少なくコツコツ練習するには良い時期です。今年は海水が暖かくて助かります。

 

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サーフィンは4年ほど前から本格的に始めました。仲間に誘われてすぐにできるっと正体不明の自信を胸に友人からサーフボードを借りて海に入りました。2時間後、何も出来なかった私が砂浜でぼーーーっと海を見つめていました。

 

「…何も出来やしない」

 

間違って池に飛び込んでしまったバッタの如く、手足をバタバタと動かすだけで大して前に進まず、目の前に迫る波に只々、流木の如くひっくり返される。

 

「おかしい…昔、水泳で鍛えた泳ぎやバスケットで培った体力、スノボーで飛び跳ねて滑ったライディングも、サーフィンに役に立つと考えていた全てが役立たない…。そもそもこれは修行だ」

 

粉砕された正体不明の自信と疲れ果てた身体を砂浜に横たわらせ海を眺めていたら、上手い人たちは楽しそうにサーフィンをしている。

 

「この違いは何なのか?どこにあるのか?」そんなことを考えると友人が海から上がってきた。

 

そこで誘ってくれた友人にどうしたできるようになるかを聞いてみた。

友人は「とりあえず波が崩れて白くなっている所で練習するといいよ」っと教えてくれた。スープと呼ばれる所でサーフボードに乗った状態から波に押されるという感覚を養う大切な練習方法なのだがそれが良かった。

いくつか試していると波に押される感覚を得ることができて余裕が出てきた。そして、たまたま乗れる波に捕まり奇跡的にサーフボードの上に立つことができた。

友よ。教えてくれてありがとう。

いや、最初から教えてくれ、友よ。

 

この時から悪戦苦闘しながらも出来ないサーフィンにハマり今でも続けている。
一緒に海に入る仲間も増えて、レベルもキャリアも数段上のサーファーとも入る機会が増えてきた。

一緒に入ると自分では気が付かない癖や改善点をアドバイスしてくれる。

「もう少し前の位置でパドルした方がいいよ」

「ボトムまで降りてからターンした方が縦に行くよ」

そして、上手くいけば「今の良かったね!」っと褒めてくれるし、それがとても励みになる。

海の中で貰えるアドバイスはとても有難い。

 

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初めて取り組む事業は、それこそ池に飛び込んだバッタや波に揉まれる流木の如く上手くいかないことばかりだ。ジタバタするだけで前に進んでいるのか解らず、自分の位置さえ解らなくなってしまう。

そのような状況で具体的なアドバイスを伝えると、現場では次にやることが明確になり、次のアクションや成長につながりやすいものである。私はこれまでいくつかの事業のアドバイザーをしているが、これは間違いのない事実だと考えている。

 

私の考えるアドバイザーは、自ら現場に赴き、現場で起こっている課題とそれに向けた改善案を考え、現場のスタッフに共有し一緒に取り組んでいくことだと考えている。

現場でのアドバイザーは、金銭的、時間的コストはそれなりに掛かるが課題の解決速度は圧倒的に早く、アドバイスの効果も早い段階で出しやすい。サーフィンの時も同じであるが、その場でのアドバイスや評価はそれ自体の成長に直結するのである。

 

サーフィンも事業も成長するから楽しいのだ。アドバイザーの仕事は別の角度は楽しさを教えることなのかもしれない。

 

 

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